1 面白くて楽しいことをつきつめたいから、研究者になったんじゃないですか?
超文房具マニアの男の不器用だけど、文房具を心から愛するが故に生まれる純真無垢な価値観によって、主人公も自分の心に素直になっていくストーリー
あくまでも一巻の時点での感想。
人を変えていくきっかけは色々あると思うが、こんな身近な文房具が題材になることに驚いた。
好きになるってこうゆうことか。
と、改めて考えさせられた。
どのストーリーもすごく温かくて好きだけど、第8話筆箱は、私にとって嬉しいストーリーだった。
人が生き生きする時って好きなことのために活動している時で、本当は意味ないじゃんって思ってやってることなんて、今すぐ辞めちまえばいいって思う。でも、色々やらなきゃいけないことがあって、だから、大人らしくそこはわきまえなきゃいけなくて・・・とか、いつも色々悩む。
そんな時に、いつも甲本ヒロトの言葉を思い出す。
好きの原動力は半端ない。
そのための辛さを乗り越えられるくらいの力は持っているんだと思う。
みうらじゅんも、確か、無理矢理好きになることが大事、みたいなこと何かで言っていたと思うけど、その力って豊かに生きてくためにすごく大事だと思う。
好きになるって、すごいエネルギーが必要だ。しつこくて、そのためだったら周りが見えないくらい一途で。誰かから変な目で見られることだってあるかもしれない。
でもそれがいいんだと思う。
本屋のレジで待たされた。その間、周りをキョロキョロしていたら、平積みされたこの本がたまたま目に入った。気になって買った。買ってよかった。